2016 |
兼松 美穂 展 「楽園の入口」 開催期間:2016年4月5日(火) 〜 4月10日(日) 開催時間:12:00〜19:00 (最終日は17:00まで) 定休日:月曜日 入場料:無料 |
日常の支配者からの解放、 訪れる不安など誰も予期しない、幸福な場所。 いつかくる死の憂鬱を忘れ、私も楽園の入口に立とう。 hp:http://miho.bijutsu.tokyo/ |
「うさぎの手術」 F20 パネル、ジェッソ、アクリルガッシュ、コンテ、ニス |
「クレヨンのお化粧」 F20 アクリル |
「楽園の入口」 子供でいる間は大人に支配され、大人に守られた中で成長してゆく。 でも、いつからか大人になり、死ぬことに気が付く。 支配者は大人から"死"へと変わる。 どんな楽しいことも、幸せなことも、終わりがくることを知る。 万物は生まれて死んでいく行為の繰り返しで、それが世界の本質だと知っている。 永遠の繰り返しに支配された、私の生と死を、時より感じながら生きている。 それでも絶望しないのは、あらたな始まりを望んでいるから。 物事の始まる幸福感、高揚感を、記憶しているから。 たいていの物事のはじまりは、希望に満ちている。 その入口に立った一瞬だけ、私は子供のように、自らの楽園に生きることができる。 「素材について」 絵画的な観念にとらわれずに、絵の中に彫刻的な要素を取り入れることを、今回の制作の出発点としました。 絵を描くという行為というよりは、色を重ねることによって、素材として奥行きを発生させ、触覚的で彫刻的な感覚で制作を行うことで、絵画形式に縛られな い、自分の作品に求める感覚の再現を、本制作のテーマとしました。 特に木製のパネルでは、絵画的に作品上での奥行きを表現するのではなく、目で見るという行為のなかで、作品に触れたかのような感覚を描きました。 「題材について」 本テーマを表現するために、子供の行為、を題材に選択しました。 善悪の判断を超越し、他者の存在を感じない世界で、ただ自らの衝動に素直に従い、それを行う一瞬の高揚感、その一瞬に楽園の入口を感じる存在、その存在を 本テーマの題材に求めました。 |