2010

李容旭個展
「縦軸運動研究 No. 1 -黒田オサム氏の場合」
Lee Yonguk Solo Exhibition
"Vertical Movement Study No. 1 -a case of Mr. Kuroda Osamu"

開催期間:2010年3月2日(火) 〜 3月21日(日)
開催時間:12:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
定休日:月曜日
入場料:無料
オープニングレセプション:2010年3月2日(火) 18:00〜20:00
●スペシャル講演
「不思議な視覚のお話ー平面イメージから空間を感じる?」 講師:名手久貴(東京工芸大学映像学科)
●パフォーマンス
「われわれは如何なるものか」 黒田オサム(身体表現者)

李容旭さんのブログ:http://tpucollegeofart.wordpress.com/



 映像のフレームとはなにか?撮影者の主観によって切り取られる世界とその外、その境界領域を見てみようとしたひとつの試作です。撮影、上映のためオリジ ナル装置を制作。フレーム内外のはざまを体験してみてください。


 今回は黒田オサム氏にご協力をいただきました。氏の表現の対する全身全霊の気持ちに感動しつつ、映像としてその痕跡を刻みます。しかし黒田氏と映像のフ レームの間にはどちらもヘゲモニー(主導権)を持ちません。黒田氏は現れ、踊り、去る。映像のフレームは絶え間なく上下運動をつづける。


 終わりなき日常/非日常の反復。


 わたしたちの人生のごとく。

2010年制作
2 Channel video installation 11分

李容旭 LEE YONG UK
1965年韓国烏山生まれ。90年来日。
東京工芸大学芸術学部映像学科准教授
映像をベースとした表現活動を行っている。日常と非日常の境界領域につよい興味をもっている。現実か夢か、生きるか死か、韓国人か日本人かなど対極のどち らかよりむしろあいだのゆがみやねじれもしくは相互の磁場がもつ粘着力などに関心がある。平面作品からインタレーション、映像設置、他分野との協同による イベントなど表現の幅はひろい。個展、グループ展多数。